この「空き家活用ローン」は、最長・最大で15年間、最大500万円。最長・最大で借り入れをすると、月々の返済額は、33,812円。300万円で15年だと、月々の返済額は、20,287円となります。
賃料が取れる立地なら、十分使える商品じゃないかなと思います。
さて、冒頭からこの「空き家活用ローン」を紹介しておりますが、そもそも、不動産というものは、活用をすれば収入を得る資産ですが、活用しなければ固定資産税や維持費がかかる負債です。
また、空き家に関していうと、通風や通水などを適切な管理を行わないと、どんどん劣化しますし、しっかりとした管理を依頼するには費用が掛かります。
外部不経済と機会損失
よく、生まれ育った生家で処分が名残り惜しいなどの理由で、空き家のまま保有する方がいらっしゃいますが、そのお気持ちは十分理解できます。
建物の解体の現場に立ち会う事がたまにありますが、所有者の方はみなさん寂しそうな感じです。歴史的な価値はなくとも、その人の思い出の詰まった家。
いつか、僕も実家を取り壊す時には、きっと寂しい気持ちになると思います。
しかし、そんな思い出の詰まった主を失った空き家は、一般的に二つのリスクが存在すると言われています。それは、外部不経済と機会損失です。
外部不経済というのは、公害の様に持ち主以外に経済的な不利益を与えることであり、空き家に関して言うと、以下の様なことが考えられます。
・犯罪の温床になるリスク
・景観が悪くなるリスク
・倒壊などのリスク
一方、機会損失はというのは、空き家をそのままにしておくことで、本来得られたであろう利益を逸するということです。売却や賃貸を行うことで得られるはずだった利益を失ってしまうということです。
保有をするにしてもご相談を!
利活用と言っても、田舎に空き家をお持ちの方の中には「うちの実家は田舎だから売れないよ」と思っている方もいらっしゃることでしょう。
確かに、良い金額では売れないかも知れません。タダ同然かもしれませんし、損した気分になるかもしれません。
しかし、仮にそうだとしても、いたずらに空き家を放置することは、地域社会の為にもご自身のためにもならないと思っています。
空き家が発生することは、現在の社会構造上仕方のないことです。空き家を保有することが悪いのではなく、放置をすることが問題なのです。
管理の事、コストの事、将来の事、色んな事をご家族とまずご相談することが大切だと思います。そのうえで、業者などに依頼する必要があれば依頼する。
大切な家を、資産として守っていくことが大切だと思います。